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般若寺近くにある史跡「北山十八間戸」ひっそりたたずむ「きたやまじゅうはちけんこ」

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北山十八間戸

般若寺に向かう途中にこんな史跡がありました。

柵に囲まれた長屋風建物が、周りの景色に溶け込んでいるので、すっと見過ごしてしまいそうです。

近くに浄福寺と古いレンガ造りの水道計があり、歩いていてもそちらに目が先に行ってしまいます。

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調べてみると「北山十八間戸」(きたやまじゅうはちけんこ) と呼ばれる建物だそうです。

鉄の柵に囲まれていて、中には入れそうな雰囲気ではなく、柵の中に普通のお家のような建物も見えます。

そこに石碑が建っているので、ここが史跡だとやっと解る程度です。

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中に見えるお家は管理されてるお好み焼き屋さんだそうですが、ちょっと入るのに勇気がいりそうな雰囲気です。

 

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北山十八間戸とは何の建物?

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定期的にメンテナンスしているようで、小綺麗な建物です。屋根瓦の模様や木製の扉に古い建物であることが伺えます。

北山十八間戸と1枚1枚の扉に書いてあり、平家のアパート風の建物です。

1部屋が2畳程度の広さらしく、全面から見た一部屋の幅は180cm位といった所です。

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ここは、鎌倉時代に建てられた、ハンセン病患者などの保護施設だったようです。

この辺りは東大寺よりそう遠くない場所にある住宅地です。

当時の医療では、不治の病であり感染が恐れられていた時代だったので、この立地に建てた事に少し疑問を感じました。

で 少し調べてみると、当時はこの辺りに般若寺位しか建物もなく山だったようで、やはり病気で流れ着いた患者さんたちがここにたどり着いたそうです。

般若寺を拠点に活動していた西大寺の僧・忍性がここに保護施設を建てたらしく、元々は般若寺北側にあったそうで、東大寺の戦火により消失し江戸時代ここに移転されたそうです。

以上が有力説ですが、建立者(光明皇后説あり)にしろ移転説にしろ明確な文献が残っておらず、複数の説があるようで未だ詳しい事は謎のようです。

般若寺はコスモスで有名なお寺で、秋のシーズンにはカメラ片手に訪れる人も多いです。

般若寺の紹介はこちら↓↓↓
奈良【般若寺】コスモス寺・開花時期は9~11月

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「いい国作ろう鎌倉幕府」←今は年号が違うらしいですが、それにしても約1000年程前に、このような保護施設があった事は、私的には意外でした。

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近くに何がある

歩いて数分の所に奈良少年刑務所があります。

「少年刑務所」というと見に行こうかと思う人も少ないと思いますが、ここは「旧奈良監獄」と呼ばれる一風変わった建物で有名です。

しかも、数年前に「少年刑務所」は廃止され、跡地に「星のリゾート」の高級宿が出来る予定になってます。

この辺りは地味な住宅地ですが、数年後には随分変わりそうですね 🙂

日本のロマネスク建築【奈良少年刑務所】近代化遺産「旧奈良監獄」はホテルに生まれ変わる

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そして、大きくはないですが牧場もあります。

とれたて牛乳で作るソフトクリームが人気です。

植村牧場
奈良・般若寺前の【植村牧場】併設する【レストランいちづ】でランチも!

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