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奈良の鹿
奈良と言えば「鹿」 全国区で有名です。
奈良県内には、あちこちに鹿がいます。しかし「奈良の鹿」と呼ばれる鹿は、奈良県でも奈良公園に居る鹿の事です。
奈良公園の鹿は天然記念物として手厚く保護されてきました。
同じ奈良でも、奈良公園を外れると害獣として駆除されたりしています。
奈良公園のどこにいるのか?
そんな奈良公園の鹿は、どこにいるのでしょう?
はい!奈良公園の草の生えている所なら何処でも居ます(笑)
奈良公園の鹿は、一般的な野生の鹿より、芝生を好んで食べるそうなので、芝生の生えてる所に集まります。
特に多いのは、東大寺、春日大社とその周辺です。
東大寺や春日大社も本殿の中にはいません(たぶん)が、参道にはたくさんいます。
鹿せんべいがもらえるので、観光客の多い所には必ず居ますね 🙂
奈良公園の鹿の特徴
奈良公園の鹿は、野生の鹿ですが、一般的な野生の鹿とはちょっと違います。
その特徴とは・・・
信号を守る!そして横断歩道を渡る
奈良公園を車で通る時は、鹿に注意しながら運転していますが、鹿も車に注意しているようで、時々横断歩道で信号待ちしている姿を目撃します。
特に、興福寺から奈良国立博物館に行く途中の信号では、よく見かけます。
春日大社の一の鳥居前の道路で、一つ手前北側の信号の所です。
タイミング良ければ、ここで横断歩道を渡る鹿を見れますよ
でも全部の鹿が信号を守ってる訳ではないので、車で来たら徐行して下さい。
どこでも座る 休憩する
奈良公園内には、茶店やお土産屋さんがありますが、入口で座ってる鹿も良くみかけます。
特に夏に見かけるので、ドアからもれる、エアコンの冷たい風のおこぼれをちょうだいしているのか?
お客さんが鹿をよけながら遠慮がちに店内に入ってます。
さすがに、店内に入ると怒られるのか?入口ですけどね。邪魔です。
水浴びもする
東大寺の参道で、時々見かける泥だらけの小汚い鹿がいます。
なんでこんな汚れてるんかな~と思ってましたが、近くの川で水浴びしてました。
もちろん夏ですが
東大寺の南大門手前と大仏殿の前に小さな川が流れています。
暑い時はここで水浴びしているので、泥だらけの鹿に出会えます。
奈良国立博物館の前の池でも良く水浴びしてます。
おじぎをする
奈良公園の鹿は「おじぎをする」ので有名です。
特に春日大社の参道にある灯籠の間から、おじぎする姿はかわいいです。
しかし、奈良の鹿のお辞儀は「煎餅よこせ」って言う意味で「威嚇」のしぐさだそうです。
せんべいは焦らさずにすぐあげましょう。
焦らせば頭突きされます。
せんべい持ってる人には総攻撃をかけるのに、鹿せんべい売りのおばちゃんには手を出さない
鹿せんべい売りの周辺に、行儀よく座ってる鹿をよく見かけますが、これを見て鹿の凶暴さを想像出来ませんよね。
鹿せんべいを持っていると、かなりの勢いで総攻撃されます。
しかし、鹿せんべいが台の上に並んでいてもそのせんべいを取ろうとはしません。
何故なのか???
答えは簡単です。鹿せんべい売りのおばちゃんが怖いからです。
あ!これは鹿せんべい売りのおばちゃんの特権なので、一般人は鹿にやさしく接してあげて下さい!
ちなみに、鹿せんべいは「小麦粉」と「米ぬか」で作られています。
DNA鑑定でわかった事
最近発表された事ですが、DNA鑑定で「奈良公園の鹿」は特別だと証明されたようです。
福島大学などの研究グループは、奈良公園に生息する鹿が、
周辺の鹿と異なる遺伝子を持っていることが判明した
と発表しました。
元々同じ集団だった
奈良公園を含む奈良、和歌山、三重、京都の4府県30地点で、交通事故で死んだり、捕獲されたりした294頭からDNAを抽出し、遺伝子型を分析しました。
その結果、これらの鹿は元々、同じ集団だったと分かったようです。
1000年以上前から交流がない
奈良公園の鹿は1000年以上前から、
紀伊半島に住むほかの鹿の集団と交流がないことが判明しました。
紀伊半島全域で人間の狩猟や開拓によって、野生の鹿の群れが消滅しました。
しかし、奈良公園の鹿は人間の保護によって1000年以上も生き延びる事が出来たようです。
奈良の鹿が特別になったのは、いつから?
遺伝子の解析から、奈良公園の鹿たちが紀伊半島の鹿集団から分かれたのは約1000~2000年前だそうです。
約1000~2000年前って倍のひらきがありますけど・・・
特に約1400年前の可能性が高いと推定されたそうで、春日大社の造営(768年)に近い年月のようです。
奈良の鹿のルーツが判明
研究の結果、
6世紀ごろ(古墳時代~飛鳥時代)に紀伊半島にいた祖先の鹿の集団から奈良公園の鹿たちが分かれ、
16世紀ごろ(室町時代~戦国時代)に紀伊半島東部の鹿集団から半島西部の鹿集団が分かれた。
要するに、「1000年以上前から奈良公園の鹿は保護されて、独自の集団になった」って事のようですね。
人間に例えると「公家」とか「天皇家」とかの位置なのか?
奈良の鹿は神様の使い
奈良公園の鹿は、一応、茨城の鹿島神宮から来たという事になっています 😎
もう少し詳しく言うと、「茨城の鹿島神宮から白い鹿に乗った神様がやってきて「春日大社」を造った」って事になってます。
そう言えば「奈良博三昧」っていう催し物で、見たわ。
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正倉院展 の前に 特別展 奈良博三昧 に行ってきた
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春日大社は、「藤原永手」と言う人が造ったそうで、当時の権力者、藤原氏の氏神でもあります。
藤原氏は元々「中臣鎌足」の事で、出身地が「茨城県鹿島市」という説があるそうです。
その事からか?「鹿島神社から神様が鹿に乗ってやってきた」って事にしたんでしょうかねぇ?
しかし、現在、奈良公園に白い鹿は居ません。茶色です。
ここも調べてほしい
研究で春日大社の造営(768年)に近い年月から奈良公園の鹿が保護されてきたという事が分った訳ですが、
気になるのは、ここ↓
「茨城県から神様が乗ってきた」って事です。
茨城県からだと、かなり距離があるので、本当にそんな距離を移動してきたのか?
紀伊半島の鹿との比較だけじゃなく、鹿島神宮の鹿との比較もしてほしい所です。
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奈良公園の鹿の数
ずいぶん昔から保護されてきた「奈良公園の鹿」ですが、現在の頭数はどのくらいでしょう?
奈良公園の鹿は、毎年頭数調査が行われています。
その数は、約1000頭程だそうです。
しかし、奈良の鹿にも、2度絶滅の危機があったそうです。
1度目:明治維新の混乱(1873年)によって38頭まで激減。
2度目:太平洋戦争(1946年)の影響による食糧難で、鹿の密猟が多発し、79頭まで激減。
ギリギリの所で何とか守られた、ブランド鹿「奈良公園の鹿」です。
これからも紛争事が起きずに平和でいたいですね。
夜はどこへ行く?
夜の奈良公園を見ると、鹿はほぼ居ません。
夜はどこに行ったのか?
気になった方はこちら↓↓↓
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奈良県民が早起きなのには訳がある
奈良県民の早起きと鹿は関係ないやん!
いやいや
奈良県民の友達いわく、大きく関係しているとか・・・
奈良人が早起きなのは、朝起きて家の敷地や近隣で鹿が死んでいると自分が罪に問われる可能性があり
暗いうちから起きて掃除し、万が一鹿が行き倒れて居たら
こっそり他所へ持って行くか埋めてしまう為に早起きが習慣化した
神の使いである奈良の「お鹿様」は「お犬様」同様、何かあると罰せらたそうです。
興福寺の五重塔すぐそば、三条通り添いに「傳説三作石子詰之旧跡」という木標が立っています。
これは、誤って鹿を死なせてしまい、石子詰めと言う、石で生き埋めにされた少年の伝承を伝えるものだそうです。
近松門左衛門の浄瑠璃「十三鐘」のモデルでもあるそうです。
大阪出身の私は知りませんでしたが、奈良県民は学校で習うそうです。
鹿のイベント
奈良観光に欠かせない奈良公園の鹿ですが、観光を盛り上げてくれるイベントもあります。
どうせなら、イベントも楽しみたいですね
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最近こんな発見もあった!
これは、鹿のお話ではありませんが、最近のニュースで新たな発見がありました。
歴史が変わるかも!?考古学マニアは大興奮の発見です。
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